BPOサービスについて
2020/11/08
皆さんは、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)を知っていますか?
Contents
1.BPOとは
BPOは、お客様の業務の一部の作業を外部委託するのではなく、業務プロセス全体の業務設計、運用構築、運用の実行、改善を総合的に外部委託するものです。
委託元企業に変わって、BPO事業者が対象業務のBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)を行い、、同事業者が保有するノウハウ、人材、システム、環境を組み入れた、新たな業務プロセスの実行、維持管理、運用検証、適正化を一括で実施するものです。
2.BPOのメリットとデメリット
◆メリット◆
1.人材の確保と教育が不要
少子高齢化に伴う、人材不足の中で業務を担当する従業員の募集・採用、環境の変化に伴う従業員への教育を行ったりすることは、BPO事業者が行うので不要となります。
2.安定した業務運用の実現
複雑化する業務もBPO事業者が整理し、効果的な業務プロセスを構築して、経験豊富な専門スタッフが業務を実行するため、安定した業務運用が実現できます。
3.IT設備投資と維持管理費の大幅な軽減
対象業務に係る環境整備、システム開発、システム維持管理に要する費用は、BPO事業者が保有する施設・システム、同事業者が提携するIT事業者を利用することで自社負担を大幅に軽減できます。
4.コアな業務へ集中できる
業務に係る付帯作業を外部委託することで、本来必要とされる役割に着手することができ、見逃していた事項の発見や見直しができ、新たなビジネスの創出や改善に集中することが可能となります。
◆デメリット◆
1.委託業務の全容を把握している人材が減少する
業務全体をBPO事業者が運営するため、委託元企業内に業務プロセス全体を把握できる従業員が少なくなってしまう。
2.契約外業務運用の柔軟な対応
契約で定められていない、突発的な業務への対応が簡単にできない。
3.BPOを採用する際のポイント
1.外部委託業務の適正な選定
自社の収益のコアとなる業務や自社でノウハウを蓄積してビジネスを拡大しようとする業務などは、BPOには適さないと一般的に言われています。
BPO事業者に業務を委託するには、対象業務を本当に外部に任せてよいかどうかを、しっかりと検証し選定することが必要。
2.委託業務に適合したBPO事業者の選択
BPOは、様々な分野において採用されており、分野ごとに専門のノウハウを要したBPO事業者が存在します。
BPO事業者を選定する場合には、外部委託する業務に適合したサービスを提供できる専門のBPO事業者を選択することが必要です。
3.信頼できるBPO事業者の判定
BPOは、企業の機密情報を提供することになります。委託する業務によっては個人情報を取り扱うこともあり、セキュリティが万全かを確認することは必須となります。
BPO事業者がセキュリティポリシーを明確に公表し、会社全体として取り組み、業務を実行する場所、使用するシステム等のセキュリティの整備、ISMS27001やプライバシーマーク等の認証取得等を評価し、判定することが必要です。
4.デジタル化時代のBPOは
令和に入り、デジタル化の波は急速に発展しています。特に、コロナ禍の影響もありテレワークが促進するにつれて、仕事のやり方やビジネススタイルが、今までのあたりまえが通用しない時代になることでしょう。BPOの対象業務もデジタル化の促進によりRPA(ロボティック・プロセス・ オートメーション)やAI(アーティフィシャル インテリジェンス)の導入で業務はより効率化されます。
では、今後BPO事業者は不要となるのでしょうか?
企業におけるデジタル化や自動化、オフィスレスが進む一方で、業務を処理するIT機器の運用管理や処理フローの設定、自動処理された情報のチェックなどの付帯業務を行う人材が不足すると考えられています。また、頻繁に機能アップされるシステムをビジネスに合わせて、自社導入することは経済的にも有効ではありません。
IT専門事業者へのITO(インフォメーション テクノロジー アウトソーシング)を活用することもありますが、ITOはシステム部門をサポートするサービスを提供しているため日常業務を行う事はありません。
つまり、デジタル化時代に対応した新たな業務プロセスの運用設計、運用構築、システム導入、IT事業者と提携した新たなサービスの提供等を行うことができるなら、BPO事業者は、お客様により信頼されるビジネスパートナーとして存続することができるでしょう。
当社では事務センターの運営アウトソーシングや、文書整理アウトソーシング、データ仕分け・印刷・発送のアウトソーシングなどお客さまのご要望に合わせ、最適なBPOサービスをご提案しています。