DXの先には….

2020/11/17

ここ1年「DX」の文字を目にすることが日に日に増えています。デジタルトランスフォーメーション=DTではなくて?と思いましたが、ググると「トランスフォーメーション」の「trans-」にある「横切る・交差」のような意味が、Xという文字の形と似ているからとか、「transform」の同意語は「cross」で、英語圏では「X」で表す等、色々ある様でした。
実際には2018年12月に「DX推進ガイドライン」が経産省より出されています。「デジタルトランスフォーメーション」とは、企業がデジタル技術を活用して新しいビジネスモデルを生み出したり、業務や組織や文化を変化させたりすることで、企業を成長させたり競争力を強化するために様々な取り組みが開始されています。

 

政府・与党はDXを進める企業への税制優遇も検討しているようで、経産省と東京証券取引所が共同で「DX銘柄2020」を実施し、株式会社小松製作所とトラスコ中山株式会社がDXグランプリを獲得し、経産省HPに両社社長のビデオメッセージが掲載されています。
コロナ禍によるテレワークが推奨される中、ハンコを押すために出社しなければならない状況があることなどから、政府もデジタル庁を新するなど脱ハンコ社会が推進されています。ハンコに代わる電子署名も出てきていますがまだ一般的ではなく、電子契約や一部の決済システムにて使用されています。
DXが進むと当社の本業であるドキュメント管理のドキュメント=紙はどうなって行くのか、以下の傾向が見えています。

 

・単純な文書保管⇒増加(自然災害も増えBCP観点からも集中&外部保管)
・金融系企業の電子化業務(スキャニング)を含む顧客の書類1件あたりの枚数は減っている⇒DX推進の影響
・新たに電子化を検討⇒増加(テレワーク対策を含む)

印刷業界では紙が激減している中、時差はあるので楽観はできませんがお陰様でお客様からのお預かりする書類は増加している状況です。しかしながら近い将来には間違いなく下降へ向かうと思われます。

 

DXがコロナ禍により更に加速する中、総務省が発表したレポートによれば、2015年に17万人とされたIT人材不足は2025年には43万人にまで拡大すると予測されています。加えて基幹系システムの6割が21年以上経過するものになっており、増大するデータの処理~活用に追いつけず「デジタル敗者」が出てくる「2025年の壁」が到来すると言われています。どう変わっていくかは、今からどう動くかでしょうか………

この記事は2020年11月17日時点の記事です。

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