世界のトレンドからオフィスの新しい価値を

2022/02/22

海外のオフィス事情

すでに導入されている企業も多いかと思いますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が拡大したことで、世界各国で在宅勤務やサテライトオフィスなどのテレワークの流れが加速し、働き方の変化にあわせた新しいかたちのワークプレイスを追求する動きが広がりました。
働き方の変化の大きな要因となっているのは、組織やマネジメントスタイルの変化です。今までの組織では規律、効率性を重視する縦構造の「ヒエラルキー型」でしたが、テレワーク等により勤務体系が大きく変わり、柔軟な働き方に順応し社員同士の情報交換、コミュニケーションを重視する「ネットワーク型」への移行が世界共通のテーマとなっているようです。

先進国のテレワーク普及率

日本と比較して、欧米各国でのテレワーク導入率はどうなっているのでしょうか。厚生労働省のサイトでは、各国の企業におけるテレワーク普及率が以下のように公表されています。

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出典:厚生労働省 テレワーク総合ポータルサイト 海外のテレワークの導入状況

テレワーク発祥の国である米国では、圧倒的に高い導入率となっています。欧州各国は調査年が2010年と古いにも関わらず、日本より高い普及率を示すところが多く、こうして比較してみると日本の普及率の低さが目立ちますね。日本の導入率の数字は、従業員規模100人以上の企業が対象となっているので、従業員規模100人未満の中小企業を含めた場合、さらに大きな差があると考えられます。

現在のオフィストレンド

働き方だけではなく、企業や従業員がワークプレイスに求める価値にも大きな変化がみられます。
これまでのオフィスは、従業員全員が同じ「時間」に、同じ「場所」に集まって働くための“画一的な空間”であることが主流でした。このようなオフィスでは、人数分の席の確保や最低限の環境、空調・電気・通信設備などが備わっていれば問題ありませんでしたが、海外では新しい働き方スタイルとして、従業員が自由に場所を選択し働けるフリーアドレスやABW(アクティビティー・ベースド・ワーキング)がトレンドとなっています。
集中スペースやリラックスに特化したスペース、同僚とカジュアルにコミュニケーションするためのスペースなどをオフィス内に取り揃え、プロジェクトに応じて容易に変えられる可動式レイアウトとすることで、組織の変化にも柔軟に対応することが可能となり、企業にとっても業務の最適化、コミュニケーションの活性化、優秀な人材採用の面でメリットが大きく、日本でもこれからのトレンドの主流になっていくことが予想されるでしょう。

今、社員がオフィス環境に求めているものとは

これまでとは働き方が大きく変わっていく中で、企業や管理者の方にとって働いている従業員がオフィスに何を求めているのかは非常に気になりますよね。

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出典:株式会社OKAN 
全国の20~50代の働く男女3,760名を対象に実施した“withコロナで変化する「働くこと」に関する調査

皆さん、ある程度想像はされていたかと思いますが、予想以上に社員同士のコミュニケーションができる、ディスカッションのできる場を求めているということが調査結果からもわかります。テレワークによる出社率の低下、フリーアドレスが導入されることにより、社員同士、上司と部下のコミュニケーションする場が少なくなってしまったと実感される方も多いのではないでしょうか。コミュニケーション不足による従業員エンゲージメントの低下は、業務生産性の低下、従業員のストレス増加、対話する機会が減ることでイノベーションを起こしにくくなるなどの悪影響をもたらします。
その問題は、今の働き方にあったオフィスのかたちを変えることで解決できるヒントが見つかるかもしれません。

オフィスにスペースを作るには?

「フリーアドレス、ABWの導入を検討しているのでデスク、キャビネットの書類を整理したい」
「社員同士がコミュニケーションできるスペースが欲しいんだけど、オフィスにスペースがない」
現在、コロナ禍の影響でテレワークを導入される企業が増え、オフィス環境を変える必要があるお客様からそういったご相談をいただくことが非常に多くなりました。オフィスを変えるといっても何から手をつければいいかわからないといった皆さまに、三井倉庫ビジネスパートナーズでは主に2つのオフィス最適化サービスをご提案しています。

1.オフィス、キャビネットにある書類、ファイルの保管管理、廃棄

2.文書、図面などの紙ベースの書類電子化

デスクやキャビネットに眠っている書類を外部保管したり廃棄することで、空いたスペースを有効活用でき、出社率に応じた執務エリアのレイアウトの見直しやフリーアドレス、ABWの導入、社員同士のコミュニケーション不足を解決する新たなコラボエリアを設置することができるようになります。
また、書類をデジタル化しデータ管理することで、大量の書類の保管スペース、管理コストを削減できる効果があり、テレワーク環境下でオフィスに出社しなくても書類の内容を確認できたりなど今の時代にあわせた柔軟な働き方が可能になるため業務最適化が図れます。
書類の整理というと、何か面倒そうだ、お金や時間が掛かるといったイメージを持たれているお客様も多くいらっしゃいますが、想像されているよりも容易にオフィス環境を大きく変えることはできます。ご興味がありましたらお気軽に当社までお問合せください。

お問い合わせ | 三井倉庫ビジネスパートナーズ (mbp-co.net)

オフィスに新たな「価値のある」場所を

オフィスのグローバルトレンドが「人間中心」に向かっている中、日本国内の企業でもいままでの働き方が見直されはじめ、ワークプレイスに求められる価値が大きく変わっていく時代となってきました。企業にとって、そこで働く従業員のコミュニケーションの質の向上を通じたビジネスの活性化は非常に重要な課題となります。
皆さまのオフィスにも「コミュニケーションから新たなアイデアが生まれるイノベーションスペース」を作ってみませんか?

この記事は2022年2月22日時点の記事です。

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保管倉庫は、三井倉庫ビジネスパートナーズ(MBP)が選定した24時間365日セキュリティ完備の書類保管専用倉庫です。重要書類、機密文書を安全に保管するための漏洩管理も万全。本格的な書類保管専用倉庫をご利用いただけます。

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